エモリー大学本に一区切り
2023-01-09
エモリー大学クラインバウム教授の生存時間解析を8章「再発イベントの生存時間解析」まで読み終わった.業務で再発イベントを対象にした生存時間解析をする可能性があるので,8章まで読むのをとりあえずの目標にしていた.
8章を読むまでは再発イベントを分析する意義について深く考えられていなかったが,再発イベントを分析する目的にも
- 再発の間隔を分析したい
- n回目の再発に限定して分析したい
- 再発の中でも特に意味のあるイベントに限定して分析したい(これを再発と言うのか?) などの場合があり,自分が再発イベントの生存時間解析を駆使して得たいインサイトはどの手法だろうか🤔,と実務での利用を想定しながら読むと楽しかった.
特に使い分けが難しいと思ったのは,Stratified CPアプローチとMarginalアプローチ.初めてこれらの説明を読んだ時に「どう使い分けるんだ?」と思っていたら,案の定後続するページに二者の使い分けの難しさについて言及されてた.
要約すると,
- 各層のイベントが明らかに別の要因によって発生する性質の事象であれば,Marginalアプローチ.そうでない場合はStratified CPアプローチ.
- 必ずn層目のイベントの後にn+1層目のイベントが発生すると仮定できるのであれば,Stratified CPアプローチ.そうでない場合はMarginalアプローチ らしい.
後者に関しては納得感があるけど,結局は観測値を層化する方法や分析対象のイベントの定義方法を事前に調整して,どっちかのアプローチに適合する問題設計にした方が良いんだろうな.
8章までで色んな手法が出てきて頭が整理しきれていないので,各章の要所要所を読み返してExcalidrawにまとめるかな.